こんにちは!健診で看護師をしているにじほです。
お越しいただきありがとうございます。
今回はピロリ菌のお話です。
みなさんピロリ菌って聞いたことがありますよね?あの胃がんの原因になるってやつです。もしかしたら私の胃にもいるんじゃないかなぁ~と不安に思われている方は良かったら読んでみてください。
ピロリ菌って何?
ピロリってなんだかちょっと可愛い名前がついていますが、この細菌が胃で悪さをするんですよね。ピロリ菌がいると必ず胃がんになるというわけではないですが、胃がんリスクはとっても高くなります。
ピロリ菌感染➡胃の粘膜が傷つく➡慢性胃炎➡萎縮性胃炎(胃の老化)=胃がんになりやすい
感染ってことは熱とか出るのかなあ?
いえいえ。ピロリ菌は胃の酸性が弱い5歳までの間に感染するんです。
なので知らない間に感染していてずうっと胃にいるんです。子供の頃はほとんど無症状で、大人になってどうも胃炎を繰り返すとか胃潰瘍になるとかで検査をしたらピロリ感染してた!ってことが多いです。
すごく簡単に書きましたが要するにピロリ菌はいないほうがいいんです!
ピロリ菌を調べるには
ピロリ菌の検査方法はいろいろあります。
- 血中ピロリ抗体検査
- 尿素呼気検査
- 尿中ピロリ抗体検査
- 便中ピロリ抗原検査
- 迅速ウレアーゼ試験(胃カメラの時に胃粘膜をとります) などなど
どれがいいのか分からないですよね。手っ取り早いおすすめの方法をご紹介していきますね!是非さいごまで読んでみてください。
さあ、ピロリ菌を調べよう!
結論から言うと血液検査が一番楽なんじゃないかと思います。血中ピロリ抗体検査のことです。前の記事でも書きましたが、健診では血液検査はだいたいあると思うので、検査項目を追加するだけというのは時間がない方にもおススメします。健診予約の時か当日受付でこう言ってください。
「あの~ピロリ抗体を調べたいんですけど」
これでOKです!ちなみに同日に胃カメラもされて、もしも医師から萎縮性胃炎があると診断されたら、保険診療になるので費用が670円くらいでできます!会社が負担してくれる方はいいのですが、血中ピロリ抗体検査は健診では1700円くらいですからね!
もしもピロリ菌がいたら
除菌をしましょう!
1日2回朝・夕食後に7日間お薬を飲むだけですからね!(できるだけ喫煙・お酒は控えてください)
ここで重要なことがあります。
保険診療のためには胃カメラの所見が必要になります!
胃カメラをして医師から
「萎縮性胃炎がありますね」と診断されている場合に保険適応になるんです。
なので結局一番手っ取り早い方法は
胃カメラ検査とピロリ抗体検査を一緒にやってしまうことです。
除菌薬を飲んだら終わりじゃな~い!
一週間お酒も我慢して除菌薬飲んだからもう安心!
除菌薬を飲んだら一か月後に除菌ができたか確認テストをしないとダメですよ~
ちゃんと飲んだのにそれだけじゃダメなんですか?
だいたい8割の方が除菌成功するんですけど、残り2割の方は失敗に終わるんですよね。なので必ず除菌確認のために除菌薬を飲み終わって一か月以降に尿素呼気検査をしてください。
尿素呼気検査って…またピロリ抗体検査じゃダメなんですか?
はい。除菌成功していても抗体価が陰性になるのに1年以上かかることがあるんです。要するに除菌成功しているのにピロリ抗体陽性と出ることがあるので、除菌判定には尿素呼気検査をしましょう!
尿素呼気検査とは息を吐いて(呼気)バックに集める検査です。ピロリ菌と反応する薬を飲む前後に2回呼気を集めます。
もし除菌不成功の場合は2次除菌をしましょう。2次除菌までは保険診療でできます。
さいごに
ピロリ菌の調べ方から除菌の流れまでをできるだけわかりやすくお話してきましたが、これでみなさんの胃が健康になるお役に立てたら幸いです!ではまた!
コメント